更新日 2025.05.29

家を建てるとき、「どんな間取りにしよう?」と考えるのは、とてもワクワクする時間ですよね。自然素材を取り入れたい、光や風を感じながら暮らしたい、家族と穏やかに過ごしたい。そんなナチュラルな暮らしを思い描く人にぜひ知ってほしいのが、「土間」という空間です。ここ最近、新築を考える方にもじわじわと人気を集めています。なぜ今、土間が注目されているのでしょうか?
1|「土間」って、どんな空間?

もともと土間は、靴を履いたまま使える室内空間のことで、昔の日本家屋では台所や作業をするスペースとして使われていました。現代の住まいでは、玄関とリビングのあいだや、庭とのつながりを持たせた場所など、自由な発想が取り入れられています。タイルやコンクリート仕上げで掃除がしやすく、屋外のような使い勝手と、屋内の快適さの”いいとこ取り”ができる空間なんです。
2|土間のある暮らしが居心地のよい理由
●自然との距離がぐっと近づく
土間は、外と中の中間のような存在。庭やウッドデッキと室内をつなげることで、風や光を取り込みやすくなり、季節の変化を感じる暮らしができます。たとえば、窓を開け放って風が通り抜ける土間は、夏でも涼しく、心地よい空間に。自然のリズムを感じながら暮らしたい人にとてもおすすめですよ。
●家族の”ちょうどいい距離感”を生む
土間は、リビングのように完全にくつろぐ空間ではないけれど、キッチンのように作業する場所でもありません。だからこそ、家族の気配を感じながら、ほどよい距離感で過ごせるのです。子どもが土間で遊んでいる間に、親は隣のリビングで読書や家事。そんな風に、同じ空間にいながらもそれぞれが自由に過ごせる、ちょっとした”ゆるやかさ”が生まれます。
●用途が自由!ライフスタイルに合わせて変化する
土間の魅力は、その多用途性にあります。
・自転車などを室内に入れておける「土間玄関」
・観葉植物などを楽しむ「グリーンスペース」
・子供の遊び場や、ペットのスペースとしての活用
・DⅠYや読書、作業をするなどの「趣味スペース」
暮らしの変化に応じて、柔軟に使い方を変えられるのが、土間のいいところです。
3|「土間」を取り入れるときのポイント

●広さは”余白”を感じるくらいがちょうどいい
土間はひろすぎても使いにくく、狭すぎても活用しにくいもの。家族構成や用途に合わせて、1.5畳~3畳くらいのスペースを目安にすると、使い勝手の良い空間になりますよ。
●他の部屋とのつながりを意識しよう
玄関、リビング、庭などとつながりを意識した配置にすると、空間の流れがスムーズになり、暮らしやすさがアップします。また、南向きの窓際に配置することで日当たりも確保でき、植物やペットにも優しい空間になります。
●仕上げ素材にこだわって、雰囲気アップ
モルタル仕上げ、コンクリート仕上げ、タイル、石など、素材選びで空間の雰囲気が大きく変わります。ナチュラルな家づくりなら、素材であたたかみのある仕上げ材を選ぶと統一感が出ます。
4|ダイワの”土間を取り入れた住まい”
●玄関と庭がつながる土間空間
こちらの住まいは玄関ホールからゆったりとつづく土間空間を設けました。各部屋はもちろんのこと、引き込み戸を開けるとお庭へのつながりが生まれ、開放感のある空間になります。

●リビングに隣接した土間空間
こちらの住まいは、リビングの南面に土間空間を設け、ちょっとしたくつろぎスペースとして活用されています。天気の良い日には、扉を開けてバーべキューなども楽しめてさまざまな用途に。

●LDKが土間空間の新しいカタチ
こちらの住まいは、LDKがすべて土間空間となっています。趣味で畑と料理をされているオーナーさま。畑から採れたての野菜を持ち込んで、そのまま料理ができるような間取りとなっています。

まとめ|土間からはじめる、暮らし
ナチュラルな暮らしを叶えたい人にとって、「土間」はとても頼もしい存在です。自然の光や風を感じながら、家族がゆるやかにつながり、必要に応じて自由に使える空間。そんな土間がある家は、機能性と心地よさのバランスがとれた、ちょっと贅沢な暮らしを実現してくれます。ナチュラルな暮らしを考えている方は、ぜひ土間を取り入れた間取りも検討してみてはいかがでしょうか。
[ 岡山の工務店 大和建設 羽島のアトリエ ]