更新日 2025.10.28

家づくりを進める中で、照明計画に悩まれる方も多いのではないでしょうか。照明選びには、家の雰囲気や快適さ、暮らしやすさを左右する重要なポイントが詰まっています。様々な照明の種類や特徴を知った上で、より楽しんで照明計画を進めたいですよね。今回のコラムでは、意外と知らない照明の基礎知識を中心にご紹介いたします。
1|照明の基本スタイルとは
照明には様々な形状があり、そのタイプによっても特徴が異なります。名称や特徴を知っておくだけでも、照明計画がぐっと立てやすくなります。ここでは主に使用されている照明タイプの種類と特徴について見ていきたいと思います。

●シーリングライト
天井にぴったりと設置するタイプの照明で、圧迫感が少なく部屋をすっきりと見せてくれます。和室、洋室、リビング、寝室など、どんな部屋にも合わせやすい万能タイプです。
ーシーリングライトの特徴ー
・工事不要で取り付けが簡単
・光が広がりやすく、1台で部屋全体を照らせる
・調光調色タイプやタイマー付きなど種類が豊富

●ダウンライト
天井に穴を開けて器具を埋め込むタイプの照明です。器具の出っ張りが少なく、天井面がすっきりとした見た目に仕上に。
ーダウンライトの特徴ー
・器具が目立ちにくいフラットな構造
・複数組み合わせて多灯使いがしやすい
・必要なところをピンポイントで照らせる

●ペンダントライト
コードやバーで天井から吊るすタイプの照明です。見せる照明として空間のアクセントに使用するのもオススメ!
ーペンダントライトの特徴ー
・デザイン性が高く、照明自体がインテリアに
・吊り下げタイプで、光の高さを調節しやすい
・光が真下に落ちるのでスポット的に照らせる

●ブラケットライト
壁面に設置するタイプの照明です。天井照明や床照明だけでは難しい壁面の明るさをプラスできます。壁面に光が当たると空間が広がって感じやすく、体感的な明るさもアップします。
ーブラケットライトの特徴ー
・明かりの陰影でおしゃれな空間を演出できる
・ポイントで空間のアクセントに使用
・天井に照明を増やしたくないときに活躍

●スポットライト
集中的に強い光を当てることが得意な照明です。天井だけでなく壁付けで使用されることも多く、照らしたいところに効率良く光を当てることができます。
ースポットライトの特徴ー
・ピンポイントで光を当てることが可能
・照らす向きや角度が簡単に調整できる
・ダクトレールを合わせて自由に位置移動
2|オレンジ色から白色まで「色の種類」
照明の色は「光の色温度(ケルビン:K)」で表すことができ、数字が小さいほどあたたかいオレンジ色、数字が大きいほど白っぽく青みのある光になります。例えば、夕焼けや暖炉の明かりのあたたかさは約2,700K、昼間の太陽や青空の下のような明るさは約6,000Kと言われています。

●「 電球色 」あたたかみのあるオレンジ色
リラックス効果が高く、落ち着いた雰囲気をつくるのにピッタリ!木のインテリアやナチュラルな雰囲気にもよく合います。(色温度:約2700~3000K)
おすすめの場所・・ リビング・寝室・ダイニング
●「 温白色 」あたたかさと明るさ両方を叶える
少し温かみがありながらも明るく見えるバランスのよい光です。どんな空間にも馴染みやすく、万能なタイプです。(色温度:約3500~4000K)
おすすめの場所・・ キッチン・洗面所・子ども部屋
●「 昼白色 」さわやかで明るい白色の光
自然光に最も近いはっきりとした明るさで、すっきりした印象の色味です。集中したい場所に取り入れるのがおすすめです。(色温度:約5000~6000K)
おすすめの場所・・ 書斎・勉強部屋・作業スペース
3|数値で表される「光の明るさ」
照明の明るさは「ルーメン:lm」という単位で表されます。これは「実際にどれだけ明るく見えるか」を数値で表したものになります。また、部屋の広さによって明るさの目安が異なります。

《 シーリングライトの場合の明るさの目安 》
6畳(9.72㎡) | 約2,200~3,200lm
8畳(12.96㎡) | 約2,800~3,700lm
10畳(16.20㎡) | 約3,600~4,700lm
12畳(19.44㎡) | 約4,200~5,200lm
4|部屋ごとのおすすめ照明ガイド

「リビングダイニング」
リビングダイニングは家族がくつろぐ場所ですよね。あたたかみのある電球色~温白色を取り入れることでリラック感のある空間になりオススメです。また、ダイニングはポイントとなるペンダントライトを設置することで、よりデザイン性のある空間になります。

「キッチン」
手元の作業が多いキッチンは、色がはっきりと正しく見える明るめの光を取り入れてみましょう。温白色~昼白色にすることで調理しやすいスペースに。すっきりとした印象のダウンライトや、手元灯をプラスすれば、さらに快適な空間になります。

「子ども部屋/書斎」
勉強や読書がしやすい昼白色を取り入れることで集中して作業できる空間になります。また、遊びやリラックス時間に合わせて光の種類を調整できる調光付きタイプの照明も良いかもしれません。子ども部屋は、1台でも明るく種類も豊富なシーリングライトがオススメです。

「寝室」
電球色~温白色を取り入れることで、まぶしすぎない柔らかな光でリラックスできる空間に。就寝時に暗くすることが可能な、光量を調整できるタイプの照明も良いかもしれません。

「洗面脱衣室」
温白色など顔色が自然に見える中間色を取り入れてみましょう。鏡まわりは影の気にならない照明と配置にしましょう。光が広がりやすいシーリングライトもオススメです。

「玄関/廊下」
明るすぎず暗すぎずバランスの良い温白色を取り入れることで、清潔感のある空間に。玄関の照明は人感センサー付きが便利です。ダウンライトや柔らかな光のブラケットライトもオススメです。
5|まとめ
照明は空間を明るくする役割だけでなく、雰囲気や居心地の良さを左右する大切な要素です。光の色や明るさ、照明タイプを理解しておくことで、時間帯や過ごし方に合わせたぴったりの明かりを選ぶことができます。光の使い方を工夫するだけで、毎日の暮らしがぐっと快適に感じられるはずです。最近では調光や調色付きの照明も多いので、時間帯や気分に合わせて光を変えて過ごしてみてはいかがでしょうか。
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