大和建設株式会社

建築のこと
2025.06.24

開放感のある家づくり‟吹き抜け”を取り入れよう!

更新日 2025.06.24

広々と感じられるリビングや、閉塞感の少ないダイニングキッチンなど、開放的な室内空間は魅力的ですよね。家の中はどうしても閉鎖的になりがちですが、居心地の良い空間にするためにお勧めなのが、間取りに‟吹き抜け”を取り入れることです。今回のコラムでは、吹き抜けの魅力とポイントについてご紹介します。

1|吹き抜けと高天井の違いについて

吹き抜けと高天井はどちらも天井が高く感じられる空間設計です。そのため、開放感のある室内空間を求めている方に非常にお勧めです。しかし、これら2つの違いについてあまりピンと来ない方も多いのではないでしょうか。吹き抜けと高天井、それぞれの意味の違いについて解説したいと思います。

●吹き抜けとは

吹き抜けとは、建物の1階から2階まで、天井や床を設けずに空間を繋げた構造のことです。そのため、1階のリビングを見上げた際に、2階の床ではなく天井が見えるような空間になります。また、吹き抜けと聞くとリビングを想像する場合が多いでが、玄関や階段などに取り入れることも可能です。吹き抜けを取り入れる位置によって、室内の雰囲気が変化するのも魅力の1つです。

●高天井とは

高天井とは、通常の天井高よりも高く設計された天井のことを指します。天井高は建築基準法で最低2.1mと定められています。また、一般的には住宅の天井の高さは約2.4mの場合がほとんどです。これに対して、高天井は約2.7m以上、あるいは3mを超えるような天井を持つ空間になります。吹き抜けは階層を繋ぐような空間ですが、高天井は単に天井が高い空間です。そのため、平屋の住まいにも取り入れることが可能ですよ。

2|吹き抜けにはメリットがたくさん

●開放的に感じられる

吹き抜けがあると、天井が高くなるため空間に広がりが生まれます。また、実際の床面積よりも室内が広く感じやすくなる効果があります。ゆったりとリラックスできる空間にぴったりですね。

●自然光を取り込みやすい

高い位置に窓を設けることが可能になります。そのため、室内へ自然光が入りやすく、明るい印象の住まいとなります。昼間は照明なしでも明るく過ごしたい方は、吹き抜け部分に高窓や天窓を設けるのがお勧めですよ。

●空気の流れが良くなる

1階と2階を繋ぐ構造のため、空気に対流がしやすくなり風通しがよくなります。夏は開口からの風の流れを、冬は暖房の空気循環を工夫することで、快適な室内温度を作ることも可能です。

●デザイン性が上がる

照明などのインテリアにこだわりたい方は、吹き抜けにペンダントライトなどを取り付けることもお勧めです。インテリアとしての魅力が増し、おしゃれな雰囲気の空間を演出することができますよ。また、吹き抜けに面した2階の廊下や室内窓などを活用すれば、室内を統一感のある印象に仕上げることが可能です。

●家族との繋がりを感じやすい

吹き抜けによって1階と2階に繋がりが生まれるため、家族が別々の階に居てもコミュニケーションがとりやすくなります。視覚的、聴覚的にも子ども達の気配も感じ取りやすい室内です。

3|取り入れる際の注意点を抑えよう!

吹き抜けのある家はとても魅力的ですが、設計や住まい方によっては、思わぬデメリットとなる可能性もあります。後悔しない家づくりのために、吹き抜けを取り入れる際の、注意すべきポイントを見ていきましょう。

●温度調節を工夫することが大切

空気の性質上、冬は暖かい空気が上にたまりやすく、下の空間が寒く感じることが懸念されます。対策としては、断熱性能を高める、シーリングファンで空気を循環させる、床暖房や薪ストーブを活用するといった工夫を凝らすことが大切です。

●他の階へ音が響きやすくなる

上下階が繋がっているため、テレビの音や話し声などの生活音が、どうしても広がりやすくなってしまいます。書斎や寝室などの静かに過ごしたいスペースは、部屋の配置に注意しましょう。また、壁に吸音材を取り入れたり、カーテンなどで音を調節するのも良いかもしれません。

●コストが上がる可能性も

吹き抜け部分の構造補強や仕上げ材によっては、建築費のコストが上がる場合もあります。どのような目的で、吹き抜けを取り入れたいかを考えてみましょう。例えば、採光を取り入れたいのであれば、取り入れたい箇所にだけ、部分的に吹き抜けを設けることも可能かもしれません。目的に応じて吹き抜けの大きさを検討してみましょう。

●掃除やメンテナンス

高い位置に窓や照明器具を設置した場合、掃除や電球の交換に少し手間がかかりますよね。持ち手の長い専用のモップで掃除することも必要になります。どうしても掃除をすることが難しい場合は、ハウスクリーニングなど専門の業者へお願いすることも1つの方法です。埃が溜まりにくい照明や天井デザインを採用することも考えてみましょう。

●使用できる床面積が少なくなる

吹き抜けを広くするとその分だけ、2階の床面積が少なくなります。そのため、部屋数や収納スペースが制限されることもあります。全体のバランスを考慮しながら、吹き抜けの大きさも考えてみましょう。

4|‟吹き抜けのある住まい”の実例をご紹介

●自然光を感じる開放的なリビング

リビングに設けた明るく開放的な吹き抜けスペース。隣接したウッドデッキからの自然光と自然風で、心地よい室内空間に。2階に居ても家族がリビングで過ごす様子が感じられる住まいです。

●あえて昔の梁を残し印象的な吹き抜け空間に

梁の見える吹き抜けが印象的なフルリノベーションの住まいです。2階の床を取り除き、あえて昔の梁を活かすことで、おしゃれな吹き抜け空間へ生まれ変わりました。

●丸い照明が可愛らしい開放的な畳スペース

吹き抜けリビングに設けた畳スペース。丸いペンダントライトの柔らかな光が、空間を優しく照らします。お子さまと一緒にゆったり過ごす空間にぴったりですね。

5|まとめ

吹き抜けには、開放感や採光など沢山の魅力がある一方で、注意すべきポイントもあります。家族の暮らし方や住まいの条件に合わせながら、上手に取り入れることが大切です。自然光を感じる明るい空間で過ごしたい方は、リビングに吹き抜けと開口を取り入れてみるのはいかがでしょうか。ぜひ、事例を参考に理想の吹き抜け空間を見つけてみてください。

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