無垢の木とはどのようなイメージをお持ちですか?
無垢の木とは、自然の木をそのまま切り出した、加工を施していない木材のことです。無垢材と呼ばれることもあります。断面を見ると継ぎ目がなく、自然の質感やあたたかさを感じられます。そのため、構造材のみならず、フローリングや木製建具にも使用されることが多いです。今回のコラムでは、無垢の木の魅力と様々な種類を中心に紹介させていただきます。
< 目 次 >
1 | 無 垢 の 木 の 魅 力
2 | 注 意 す る ポ イ ン ト
3 | 種 類 に つ い て
4 | 人 気 の 無 垢 材 と は
5 | ま と め
1|無 垢 材 の 魅 力
_________________________________________________
〇 柔 ら か な 質 感 と あ た た か さ
無垢の木は、柔らかな質感が特徴です。そのため、フローリング材としての人気が高いです。集成材や化粧シートを張り合わせて作られた複合フローリングに比べると、無垢の木ならではの柔らかな足触りを感じられます。また、自然の木には湿度を調整する機能が備わっているので、木材が空気を含むことにより、素足で歩いた時のひんやり感を軽減してくれる効果があります。
〇 経 年 に よ る 変 化
無垢の木は年月と共に色味が変化します。例えば、5年10年と月日が経つにつれて、ナチュラルな薄いベージュ色から、段々と黄色やブラウン色が濃い色味になっていきます。また、木の種類により変化は様々ですが、木目の濃さや艶感も徐々に変化していきます。そのような自然の変化を感じながら生活することも、木の家に住む上での楽しみの1つにしていただけると嬉しいです。
2|注 意 す る ポ イ ン ト
_______________________________________________
無垢の木は質感が柔らかな分、へこみなどの傷が付きやすく注意が必要です。小さな傷であれば、水を含ませたコットンなどを傷の箇所に置くなどして、へこみを元に戻すことも可能です。また、水染みの跡が付きやすいので、なるべく水分を細目に拭き取ることをお勧めします。結露したコップを同じ場所に長時間置いておくことなどは避けましょう。
3|種 類 に つ い て
_____________________________________________
〇 ナ ラ
秋になると、どんぐりの実をつけるのがナラの木です。オークと呼ばれることもあるナラですが、他の無垢材に比べて硬い質感で重みがあることが特徴です。ナラの木は大きく成長し、大きな木目柄を持ちます。また、耐久性と耐水性に優れていることがら、昔からワインなどの酒樽としても使用されてきました。ダイニングテーブルなどに取り入れると、経年変化を楽しみながら長く使用することができます。
〇 メ ー プ ル
メープルはカエデ科の植物です。ホワイト色の強いナチュラルな印象の無垢材です。肌触りのいい滑らかな質感で、硬さがあるので傷に強い性質を持っています。また、メープルは油分の多い木のため、年月とともに艶感が出てきます。その爽やかな見た目から、シンプルで清潔感のある雰囲気の住まいにぴったりの無垢材です。
〇 チ ェ リ ー
濃いブラウン色が特徴の木です。他の無垢材に比べて経年変化が早く、綺麗な濃い飴色へと変化していきます。無垢材によって木目の柄も様々なので唯一無二の存在感があり、使用するほどに愛着が沸くのもポイントです。室内のアクセントとして取り入れる際も、おすすめの無垢材です。
[ チェリーを使用した造作のキッチンカウンター ]
〇 ウ ォ ー ル ナ ッ ト
ウォールナットはクルミ科の植物です。硬めの質感と濃い焦げ茶色が特徴の木材です。重厚感のある見た目から、アンティーク家具や楽器などに使用されてきました。また、その質感により反りやねじれが起こりにくいことから、椅子やテーブルといった強度が必要な家具の材料に適しています。
〇 ス ギ
地面から真っすぐに成長する杉の木は、木材として切り出した時の木目がとても美しいです。無垢の木の中でも、特に軽量で柔らかな質感が特徴的です。そのため、加工しやすく古くから日本の住宅に使用されてきました。和風の住まいによく似合う無垢材です。
〇 ヒ バ
ヒバはヒノキ科の植物です。杉に比べて重さがあり、適度な柔らかさが特徴です。きめが細かく色味が均一なため、見た目も綺麗な仕上がりになります。抗菌や防虫作用を持ち合わせているため、木製建具に取り入れることが多い無垢材です。
[ヒバを使用した造作の玄関ドアとサッシ]
4|人 気 の 無 垢 材 と は
_______________________________________________
フローリング材として、特に人気の高い無垢の木が「アカマツ」です。赤松はナチュラルな淡い色味が特徴的で、経年変化によりイエローがかった色味に変化します。はっきりとした木目により、木の家ならでわの暖かな印象を与えてくれます。和洋どちらの雰囲気の住まいにも合いますが、特に自然でシンプルなイメージの住まいにぴったりです。
[赤松を使用したフローリング]
5|ま と め
_____________________________________________________
無垢の木は種類によって、様々な質感や見た目を持ち合わせています。どの種類も経年変化による楽しみがあります。そのため、住まいに取り入れることで、自然の変化をより身近に感じながら生活できます。フローリングだけでなく、木製建具などに取り入れることもお勧めです。部分的に取り入れるだけでも、住まいが更にあたたかな雰囲気に包まれるため、ナチュラルさのある家ぴったりです。フローリングや木製建具の木材で迷われている方は、ぜひ家づくりの参考にしていただけると幸いです。
[ 倉敷の工務店 大和建設 羽島のアトリエ ]